みなさんこんにちは!
考察ブログ編集部担当のReiです٩( ᐛ )و
まずはじめに、たくさんの新海誠監督作品考察ブログの中からわたしの記事にたどり着いてくれた奇跡に感謝です!ありがとうございます。
今回の記事は、前回の記事に引き続き「言の葉の庭」について私なりに感想や意見、見どころなどを書いていこうと思います!
前回の記事では、孝雄くんの家族構成を紹介して、お母さんが自由すぎることや、コロッケと冷やし中華の組み合わせについて熱弁して笑、孝雄くんが謎の女性との再会を果たし、雨が降ったらまた会うかもね、なんて思わせぶりな発言をされ、関東の梅雨入り宣言をされたところまで書いたわけですが、本当にずるい女ですよね・・・
なにを企んでるんですかね?
これが俗に言う天然たらしってやつかな・・・
今回は正直言って、かなり二人の距離が縮まります。
そして、誰が見てもわかるくらい孝雄くんが一方的に心を開き始めます。
どんどん面白くなっていきますので、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです!
ではいってみましょー!
梅雨
めちゃくちゃ綺麗・・・
この葉っぱから垂れそうな水滴とか、絶妙なピントとか、全てが素晴らしいですね・・・
ということで、関東が梅雨入りしたわけですが、前回の記事の最後に雪野さんが言った言葉覚えてます??
「また会うかもね、もしかしたら、雨が降ったら」
この独特な言葉の順番。すごく新海さんらしいですね!伝わります!?!笑
例えば、私だったらそのセリフは「もしかしたら雨が降ったらまた会うかもね」という順番にすると思います。
私が普通かどうかはわからないけど、この新海さんの作品の独特な言葉の順番が大好きなんです!
また「ここ!」っていうのがあったら書きますね。笑
話が逸れてしまいましたが、雪野さんのあの発言が関東梅雨入りの日なわけですから、当然会う機会が増えるわけですわ。
それでは見て行きましょう!
雨の中傘をさして歩いてる二人です。
この絵を見てわかるのは、二人とも同じ公園にいるということ。
そうです、当然雨なので孝雄くんは学校の前に日本庭園に行きます。
ここで気になるのは、雪野さんは雨の日以外も公園に行っているのか、ということろ。
まだ孝雄くんに会いに公園に来ているという感じではなさそうですね。
でも少なからずもうこのあたりから孝雄くんのことを意識し始めてると思います。
「雨だからあの男の子くるかなぁ」とか、「もしかしたらもういるかな」とか。
実際の新宿御苑に足を運んだことがある方はお分かりかと思いますが、入り口が3つあります。
その入り口は結構離れていて、最寄駅も違うのです。
この映画では入り口がいくつある設定かは定かではないですが、次の写真を見ると二人は違う入り口から入って来ていることがわかります。
少しわかりづらいですが、ピンクの傘が雪野さんで、透明傘が孝雄くんです。
待ち合わせもしてなければ時間も決めてないのに、同じ場所にほぼ同じ時間に行くってすごいですよね。
ここからはセリフはかなり少なく、綺麗なピアノの音をBGMに二人の毎日の絡みが早送りのように流れて行きます。
音声は入ってないのでなにを喋っているかはわかりませんが、その辺は予想も兼ねて楽しみましょう!笑
特に喋る様子もなく靴のデザインを描く孝雄くんと小説を読む雪野さん。
靴のデザインを描いてる孝雄くんとなんかよくわからないけどめちゃくちゃ微笑んでる雪野さん。
小説読みながら一人でこんなに笑ってるんだとしたらだいぶやばい。笑
でもよく見ると孝雄くんも少しニヤついてますね・・・笑
そしてわかります!!?!1枚目と2枚目の二人の距離が違うの!!
孝雄「昨日先生にさすがに叱られました笑」
雪野「ふふふ」
みたいな会話してそう。我ながらめっちゃリアルじゃないですか?!?笑
そしておそらく次の日。さっきの写真より更に距離が近い!!!
雪野さんが買ってきたであろうコーヒーを二人で飲みながらなにやら話していますね。
孝雄「俺コーヒー嫌いなんすよ!」
雪野「黙って飲みなさい(ニコ)」
とかかな!?!?!(あり得ない)
おふざけはやめましょうね!!!笑
孝雄くんの夢と現実
さっきの雨の日の葉っぱもよかったけど、晴れてる日の葉っぱもめっちゃ綺麗やん・・・
そして晴れているということは
朝からきっちり学校に行きます。勉強に励む孝雄くんかわいい・・・
そして孝雄くんはアルバイトもしているようです。
この雰囲気から見ると、中華料理屋さんもしくはラーメン屋さんかな?と思えますね!
孝雄くんがなぜアルバイトをしているのかというと
なにやら紙と睨めっこしている孝雄くん。
そうです、全ては靴のため。
この用紙は靴専門学校のパンフレットでしょうか。
そもそも靴専門学校なんてあるんだ・・・
授業料735,000円ってすごいですね・・・
施設維持費ってなんですか・・・専門学校ってどこもそんな感じなんですか?!
こういう資料の描写、アルバイトをしてる孝雄くん、かなり現実的ですよね。
専門学校に行くためのお金を親に頼まないのも孝雄くんらしいですよね。
そして、ようやく(本物の)セリフが入ってきますよ!笑
雪野「靴職人?」
孝雄「現実味がないことはわかってるけど、ただ、靴の形を考えたり作ったりすることが好きなんです。」
「もちろんまだ全然下手くそだけど。当たり前、ですけど」
孝雄(ナレーション)「それでも、できることならそれを仕事にしたい、そう誰かに言ったのは初めて」
誰にも打ち明けていなかった夢を孝雄くんは告白したのです。
親でも兄でも同級生でもなく、名前も知らない公園で会う謎の女性に。
でも、相手が自分のことをよく知らなかったり、相手のこともなにも知らなかったりした方が話せることってありますよね。
そして、普通だったら、靴のデザインなんか描いてる高校生がいたら「なにそれ?」とか、「ちょっと見せてよ」とかからかい半分で聞いてくると思います。
そういうことを聞いてこない謎の女性だからこそ、孝雄くんは誰にもいったことのない夢を打ち明けたのでしょうね。
孝雄くんが夢を打ち明けている間雪野さんは、深いところまで突っ込むこともなく、反対するわけでもなく、適当にあしらうわけでもなく、黙って聞いていただけですが、今の孝雄くんにとってそういう存在が必要だったのかな、と思います。
15歳の孝雄くんにとって、とてもじゃないけど現実的とは言えない「靴職人」という夢を一人で抱え込むのはきっと、想像もつかないくらい苦しいと思うから。
クラスメイトA「お前何時だと思ってんだよ」
先生「呼び出された理由はわかってんだろうな」
靴職人という夢がある孝雄くんも現実は普通の高校1年生です。
クラスメイトや先生に叱られたりすることもあれば、
孝雄「あ、ちょっと兄貴!」
こんな風に朝はお弁当を作って、お兄ちゃんにつまみ食いされたり笑
めちゃくちゃ微笑ましいですね・・・
つまみ食いしてるのがミニトマトってところもなんか推せる・・・笑
でも窓から日差しがさしていることからこの日は晴れているということがわかりますね。
孝雄くんがちゃんと1限から学校に行く日です。
こうして晴れの日の孝雄くんは「靴職人を目指す男の子」から「普通の高校1年生」に変わるのです。
世界の秘密そのもの
どうしてここをわざわざ見出しのタイトルにしたかというと!!!
そうです、好きなセリフ上位に入るからです!!笑
関東が梅雨入りして、謎の女性と会う機会が増えた孝雄くん。二人はどんどん仲良くなっていきます。
こんな風に一緒にサンドイッチを食べたり
孝雄くんが来た瞬間にまるで待ち合わせでもしていたかのように笑顔で手を振る雪野さんがいたり。
孝雄(ナレーション)「夜、眠る前、朝、目を開く瞬間、気付けば雨を祈っている」
もう好きじゃん!?!?!?
雨どうこうよりあの謎の女性に間違いなく惚れてるじゃん!?!?
寝顔ごちそうさまです・・・
そしてこのセリフは孝雄くんが「雨」という口実であの謎の女性に会いに行ってるということに気付いてしまった瞬間ですね。
孝雄(ナレーション)「晴れの日には、自分がひどく子どもじみた場所にいるような気がして、ただ、焦る。仕事とか社会とか、あの人が普段いるのであろう世界は、俺にはとても遠い」
ひどく子どもじみたってあんたまだ子どもだから!!!
15歳いや、15才だから!!!
しかもあの謎のビールとチョコレート女全然仕事行ってないから!!
そして!!!!待ってました!!!ここからが私の大好きなセリフです!!どうぞ!!!
孝雄(ナレーション)「まるで、世界の秘密そのものみたいに、彼女は見える」
素敵すぎません?この発想・・・
「世界の秘密そのもの」なんて表現普通の人じゃ思い浮かばないですよね。
何回聞いても鳥肌がたちます。
そして、1でも言った、「独特な言葉の順番」
まさにこのセリフもそうです。
まずこんなセリフは思い浮かばないけど、仮に思い浮かんだとしても、私だったら
「彼女はまるで世界の秘密そのものみたいに見える」
という順番で書くと思うんですよね。
きっとその言葉の順番で、特に捻りのないセリフの吐き方だったらこんなにこのセリフに特別な感情は抱いてないと思います。
本当に新海さんの魅力は計り知れないですね・・・!!
はっきりとわかっていること
ここも結構好きなシーンです!!
孝雄(ナレーション)「はっきりとわかっていることは2つだけ。あの人にとって15の俺はきっと、ただのガキだということ」
孝雄(ナレーション)「そして、靴を作ることだけが、俺を違う場所に連れ行ってくれるはずだと、いうこと」
孝雄くんにとって、はっきりとわかっていることなんてたった2つなんですよ。
私が15のときなんてもっとガキだったよ・・・
はっきりとわかっていることなんて、「お腹すいた」とか「眠い」くらいだったよ・・・
あんな勘違いさせるような言動ばっかり取られたら普通は「俺のこと好きなんじゃね!?!?」とか「イけるな・・・」とかって思うのが15歳じゃない!?!
あと、「靴をつくることだけが、俺を違う場所に連れて行ってくれるはずだと、いうこと」の、「はずだと」と「いうこと」の間!!!!!
「いうこと」の声も・・・「いふこと」みたいな!!!いや違うな
「いふぅこと・・・」みたいな吐息。・・・!!!!!!!
孝雄くんの童貞(勝手に決め付ける)ください!!!!!!!!
ということで(まとめるな)、孝雄くんにとって「靴を作ること」は、(学校という子どもじみた場所から)自分をどこかに連れ出してくれるんじゃないかと思えてしまうほど、授業なんかより、バイトなんかより、ずっとずっと大事なのです。
みなさんは、なにもかもを忘れて集中してしまうくらいの趣味ってありますか?できればそれを仕事にしたい、なんて思えるような。
わたしは食べることが大好きで、量も半端じゃなく食べるので、大食い選手にでもなろうかな、と思っていたこともありましたけど笑、あの人たちの胃袋やばいですよね!!!
到底敵いっこないです。
牛丼だったら5杯くらいだったらいけるかなぁ・・・
大食い選手の人たちは、その10倍くらい食べますもんね・・・!
あれ、めちゃくちゃ話が逸れちゃいました笑
次いきましょー!!笑
意外と不器用なんですね
さあやってまいりました!最終章!!
ここまでのおさらいをしていきましょうか!
まず、謎の女性に「また会うかもね。もしかしたら、雨が降ったら」(前回の記事の最後)という意味深なセリフを吐かれたその日に関東が梅雨入りし、雨の日が多くなり、ということはもちろん会う機会も増え、最初はお互い遠慮しあっている様子。
ピアノの音をBGMに二人の絡みが早送りのように流れていく。
ほぼセリフはないのでなにを喋っているかはわからないが、二人の距離が日に日に縮まっていっていることは確か。
孝雄くんは靴専門学校に行く費用を貯めるためにアルバイトをしている。
ある日、自分は靴職人を目指している、と名前も知らない謎の女性に打ち明ける。
学校に行くとクラスメイトに話しかけられたり、先生に呼び出されたりと、いたって普通の高校生。
そんなこんなで毎日のように雨が降ることで二人の距離は見る見るうちに縮まって、とうとう孝雄くんが「夜、眠る前、朝、目を開く瞬間、気付けば雨を祈っている」なんて謎の女性に会いに公園に通ってますと言わんばかりのセリフを吐く。
そして15歳の孝雄くんにとっては遠い遠い存在の謎の女性に対し、私の大好きなセリフ!!笑
「まるで、世界の秘密そのものみたいに、彼女は見える」と、心の中で思う。
孝雄くんが今はっきりとわかっていることは、「あの人にとって15の俺はただのガキだということ」と、「靴を作ることだけが俺を違う場所に連れて行ってくれるはずだと、いうこと」までかな!!!!!
少し振り返るつもりが、好きなシーンが多すぎて長くなっちゃいました。笑
本題入りましょうか!!笑
アナウンス「1番線ドアが閉まります、ご注意ください」
ため息をついて、すごい辛そうな表情で電車を見送る雪野さん。
辛そうな顔もたまりませんね・・・
そしていつものように公園に向かいます。
孝雄「おはようございます。今日はこないかと思ったけど。よくクビになりませんよね、仕事」
めっちゃ嬉しそうううううううかわいいいいいいいい
雪野「フッ」
私も雪野さんにこんな風に軽くあしらわれたい・・・
そして唐突に孝雄くんの描いてる絵を覗き込む雪野さん。
雪野「すごーい、靴のデザイン?」
孝雄「あぁっ、ちょっと!!」
かわいいいいいいいいいいいいいいい
雪野「だめ?」
だめ?とかずるくないですか・・・
わたしすごい興奮が収まらない・・・
孝雄「人に見せるもんじゃないから!!」
雪野「そうかな?」
孝雄「そうです!ほら、あっち座ってください」
雪野「ふふっ」
大人な対応の孝雄くん。素敵。
そして雪野さんのふふっが可愛すぎ。
孝雄「俺、朝飯食べますけど一緒にどうです?」
いつの間にそんな仲に・・・
孝雄くんの愛妻弁当私も食べたい!!!
雪野「ありがとう、でも私今日は自分の分持ってきたの」
孝雄「え、自分で作って?」
雪野「なによ、時々作るのよ」
雪野さん何にもできない女だと思われてるwwww
でもこれだけ可愛かったらなにもできなくてもいいですよね・・・
そしてここからが本番ですよみなさん!!!
孝雄「へぇ、じゃあ、おかず交換しましょう」
なにこれ楽しそうううううううううこういうのやりたいいいいい
中学も高校もお弁当だったけどこんなことしたことない・・・
むしろ一人で食べてた・・・
雪野「え、ちょっと、私あまり!」
焦ってる雪野さんも可愛い・・・
孝雄「んっ、(ガリッ)んっ?!」
ガリって音は卵の殻の音です多分。笑
雪野さんの手で割ったたまごの殻なら全然喜んで食べますけどね!!!!
雪野「自信ないから・・・料理」
料理できない雪野さん愛おしい・・・
砂糖と塩間違えて作ったショートケーキでも美味しいよって言って平らげる自信ある・・・
雪野「自業自得よ」
ほっぺた赤くして怒ってる・・・怒られたい・・・
このシーン大好きなんですよね。わかります?!笑
はい間接!!!!!!!!!!!!!!!!!!(脳内小5)
孝雄「ふふ、ふふふふっ、意外に不器用なんですね」
雪野「なによ」
孝雄「ごめんなさい、でも、うん、これはこれで美味いですよ。歯ごたえもあるし笑」
雪野「バカにしてるでしょう?」
孝雄くん煽っていくううううううううう
このあと、ピアノの音楽と共に画面が暗くなるんですけど、フェードアウトしながら孝雄くんの「もう一つもらっていいですか?」って声がすごーーーーーーく小さい声で聞こえるんですよね。
孝雄くんの優しさプライスレス。
雪野さんの卵焼き甘いかな?しょっぱいかな?
わたしは絶対だし巻き派なんですけど、みなさんどうです!?!
甘い卵焼きが好きな人とは絶対結婚できない!!!!笑
ということで、かなり中途半端なところですが、かなり長くなってしまったので、この辺で終わりたいと思います!
次回の記事は、どこら辺まで書くか未定ですが、かなり色々なことがわかったり、色々進みます。
いつもマニアックな部分まで書きすぎちゃうから、思ってたより進まないんですよね・・・笑
今回の記事で、一番の発展は孝雄くんが自分の夢を謎の女性に打ち明けたことと、間接!ですね!!!!(そこかよ)
まだまだ梅雨は続きますよー!!
是非、次回の記事にも目を通していただけると嬉しいです!
それではみなさん、最後まで読んでいただきありがとうございました!
以上、新海誠作品考察ブログ編集部担当のReiでした!